『世間とズレちゃうのはしょうがない』伊集院光×養老孟司の対談本をおすすめする理由

 
こんにちは。339PLANNING広報担当ライター・りこです。
「みんなと同じ」がなんとなく正解になっている場面で、自分だけズレている気がした経験はありませんか。同調圧力が強い場面ほど、そのモヤモヤは言葉にしづらいものです。 ポッドキャスト「こんちゃんの本棚からひとつかみ」第17回では、そんな「世間とのズレ」をテーマにした対談本を取り上げています。 この記事では、本の概要と特徴、どんな場面でこの本が役立つかをまとめていきます。
 
 

『世間とズレちゃうのはしょうがない』とはどんな本?

伊集院光さんと養老孟司さんによる対談本です。2020年に刊行されました。世間からはじき出されることが怖かったと語る伊集院さんと、自分はそもそも世間から外れていたと語る養老先生。「ズレ」に対するアプローチが異なる二人が、世間や共同体、多様性、同調圧力といったテーマについて自由に語り合っています。章立てはされていますが、対談というよりは自然な対話の流れで進んでいくのが特徴で、結論を出すのではなく、読者が自分で考えるための投げかけが詰まった構成になっています。
 

こんな人におすすめ

  • 世間とのズレを感じていて、それをどう捉えたらいいか考えたい人
  • 結論よりも「考えるきっかけ」がほしい人
  • 伊集院光さんや養老孟司さんの言葉が好きな人
 

二つの「ズレ」が交じり合う対話のおもしろさ

こんちゃんがこの本で一番おもしろいと感じたのは、お二人の世間とのズレの感じ方が違うところです。世間の中にいたけれどそこから出されたくなかった伊集院さんと、そもそも世間の中に入れなかった養老先生。見ている景色が違うからこそ、対話が対立にならず、交じり合っていく。こんちゃんはその心地よさを「書斎で二人が話しているようなニュアンス」と表現していました。話の展開が早く、終戦の記憶からシーラカンスの進化、脳死の話まで広がっていく密度の高い対話です。
 

「世間しか相手にしない人は不幸を生む」という言葉

養老先生が最後に書いた「人生の半分は自然が相手で、残りの半分は世間が相手、もっぱら世間しか相手にしない人は不幸を生む」という一文を、こんちゃんはとても考えさせられる言葉だと話しています。ここでの「自然」はいわゆる緑だけではなく、世間ではないすべてのことを指しているのだろう、と。こんちゃん自身も散歩や釣りなど世間から離れる時間と、パソコンの中で出版が完結するオンデマンドの仕事を行き来しながら、その感覚に共感したそうです。
 

まとめ:結論のない本だからこそ、読んだあとに残るもの

  • 「ズレ」は良い悪いではなく、感じ方が人それぞれ違う
  • 対話から結論ではなく、考える余白を受け取る読書体験ができる
  • 自分なりの「自然」と「世間」のバランスを見直すきっかけになる
読んだあとに誰かと感想を話したくなる、そういう一冊です。
こんちゃんが自身の実感を交えながらこの本について話しているエピソードはこちらです。

▼ 339PLANNING公式サイト
 
▼ Hinoba(読書のためのライフスタイルブランド)