高瀬敦也『企画 いい企画なんて存在しない』いい企画と企画をすることとは

 
こんにちは。339PLANNING広報担当ライター・りこです。
「企画を考えてきて」と言われたとき、まずアイデアをたくさん出さなければと焦った経験はありますか? 実は、その思い込み自体が企画の壁になっているかもしれません。
339PLANNINGのPodcast「こんちゃんの、本棚からひとつかみ」第9回では、コンテンツプロデューサー・高瀬敦也さんの著書『企画 いい企画なんて存在しない』が紹介されました。この記事では、本の概要と特徴、どんな場面でこの本が役立つかをまとめます。
 

『企画 いい企画なんて存在しない』とはどんな本?

著者の高瀬敦也さんは、フジテレビ在職中に「逃走中」「ヌメロン」などの大ヒット企画を手がけたコンテンツプロデューサー。現在は株式会社ジェネレートワン代表として活動しています。
本書の中心にある主張はシンプルです。「企画=アイデア出し」という一般的な思い込みを解き、企画とは決めることであると定義しています。いい企画がどこかに正解として存在するわけではなく、自分が決めて実行し、結果が出たものが事後的に「いい企画」と呼ばれる——そういう考え方です。
章立ては「企画とは何か」から始まり、「生まれる企画」「人と企画」へと続きます。企画が生まれてから形になるまでのプロセスが細かく書かれており、社内での進め方やコミュニケーションについても丁寧に触れられています。装丁は真っ白な表紙に黒文字のみという超ミニマルなデザインで、本の内容とデザインが一体化しているとも言えます。

こんな人におすすめ

企画やアイデア出しに苦手意識がある人 創作物を出版社や制作会社に持ち込みたいと考えている人 仕事にモヤモヤを感じていて、気持ちを立て直したい人
「企画がない状態」とはどういう状態か
本書の中で印象的なのが、「企画がない状態とは、可能性が無限にありすぎて何も選べない状態のこと」という指摘です。
「何かやろう」では何もできない。企画という軸・枠があるからこそ、選択が生まれる。制限があるから選べる——そういう視点が本書全体を貫いています。
また、「企画をストックすれば天才を装える」「15分の雑談でテクノロジーの恩恵を受ける」など、読みたくなる見出しが並んでいるのも特徴です。企画を仕事にしてきた人ならではの言語化で、理屈と実感が両立しています。

働き方や価格の決め方にも企画の考え方は使える

合理的・論理的に企画を定義する一方で、本書は「自分をどういう状態に持っていくか」という視点も忘れていません。「ダラダラする休日が重要」といった話題も登場し、企画論であると同時に仕事観・生活観の本でもあります。
価格の考え方についても触れられており、「まず高く設定して、その価格を支える企画を作る」という発想は、フリーランスや事業者にとっても実感しやすい内容です。
さらに、企画という業務を担当していないと思っている人でも、実際には企画的な判断をしていることが多い。本書はそこに気づかせてくれる本でもあります。自分という生き方・働き方を決めてきたこと自体が、企画力の積み重ねだという見方は、読んでいて少し背筋が伸びます。

まとめ:この本の読み方と使い方

「企画=閃き」という思い込みを外してから読むと、内容がすんなり入ってきます 仕事に煮詰まったタイミングで読むと、視点が切り替わるきっかけになります 創作物の持ち込みや社内提案を控えている人は、コミュニケーションの章が特に参考になります
白い表紙が目印の本書は、多くの書店に置かれているベストセラーです。見かけた際は手に取ってみてください。
このエピソードの詳しい話は、Podcast「こんちゃんの、本棚から一つかみ」第9回でお聞きいただけます。
 

■今回ご紹介した本

高瀬敦也 (著)
『企画「いい企画」なんて存在しない』