配色アイデア手帖とは。デザインの色選びを言語化してくれる一冊をこんちゃんが紹介

 
こんにちは!339PLANNING広報ライター・りこです。
339PLANNINGの代表・こんちゃんが、自分の本棚から一冊ずつ本を紹介するポッドキャスト「こんちゃんの本棚からひとつかみ」。
第8回で取り上げたのは、桜井輝子さんの『配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本 完全版』。デザインの参考書という位置づけですが、こんちゃんはこの本を「読み物として最高に面白い」と語っています。
 
 
デザインの仕事をしている方だけでなく、本やウェブサイトを作る人、色に興味がある人、自分の好きな色を探したい人にも楽しめる一冊として紹介されました。
 

著者・桜井輝子さんと、この本について

著者の桜井輝子さんは、東京カラーズ株式会社の代表取締役。色彩の提案、企業研修、商品開発のカラープランニングなどを手がける色彩のプロフェッショナルです。誰にでもわかりやすく色を使いこなすためのメソッドを提唱しており、著書はシリーズ累計で大ベストセラーとなっています。
第1刷は2017年。今回取り上げている「完全版」は第2版にあたります。こんちゃん自身、仕事を始めた2018年頃にこの本を購入し、出版されてすぐのタイミングで手に取ったと話していました。それから今日まで、現役で使い続けている一冊です。
 

横長の装丁に込められた理由

この本の第一の特徴は、その形です。パワーポイントのスライドのような横長の形をしており、本棚に並べると一番目立つ存在になります。
横長にしている理由は、見た目のためだけではありません。デスクの上に広げたとき、本が自立する設計になっています。横開きにしてデスクに置いたまま、デザインの作業をしながら参照できる。この実用性が、装丁の形に込められています。

「蘭の香水」「朝焼けの富士」というカラーレシピの世界

本の中身は、見た人が受ける印象でパートが分けられています。カジュアル、アクティブ、ポップ、ナチュラル、ゴージャスなど、さまざまなテイストのパートが用意されています。
各パートの中には「レシピ」と呼ばれるテーマが複数収録されており、たとえばエレガントというパートには「蘭の香水」というレシピがあります。蘭から連想される紫や緑、オレンジなどの色が、絵の具のパレットのように並び、それぞれにカラーコードが記載されています。
フレッシュクリアというパートには「朝焼けの富士」「白銀の世界」といったレシピがあり、タイトルを見るだけでワクワクするような名前がつけられています。和のもの、クラシック系のグレーや白、レトロ調のものなど、幅広いジャンルが網羅されています。
また、「南プロヴァンスの風」というテーマもあり、なぜそこで黄色と青が選ばれるのかが、参考写真やデザインとともに納得できる形で見ていけます。色を見ながら「確かにこのイメージ」と腑に落ちる感覚が続いていく、読み物としても楽しめる構成です。
 

色は「言葉」であり、言語化のツールである

こんちゃんがこの本で特に強調していたのが、色を言語化するためのツールとしての機能です。
デザインの現場で「なぜこの色を使ったのか」と問われたとき、感覚ではなくロジックで説明できるかどうか。この本はその言語化を助けてくれます。こんちゃんは「センスがある・ないの前に、こういう本を読んでみるのもすごく面白いんじゃないかと思っている」と話していました。
本の表紙の色を考えるとき、ウェブサイトのデザインを検討するとき、ありとあらゆる場面でこの本に助けられてきたとのことです。デザイナーだけでなく、本やウェブを作る人にも、色選びの根拠を持つために役立つ一冊です。
 

デザイナーでなくても楽しめる一冊

こんちゃん自身、「色フェチ、紙フェチ」という言葉を使いながら、この本を純粋な読み物として楽しんでいると話していました。レシピ名を見ながら色の世界観をめぐる楽しみ方や、自分の好きな色を見つける使い方など、参考書としての枠を超えた楽しみ方もできます。
デザインの仕事をしている方はもちろん、色に興味がある方、自分の感覚を言葉にしてみたい方にも手に取ってみてほしい一冊です。
 

■ 今回紹介した本

桜井輝子 著 『配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本 完全版』

 
Hinobaオンラインショップ
339PLANNING公式サイト