「好き」より「面白がる力」が武器になる。みうらじゅん『ない仕事の作り方』をひとり出版社の視点で読む

こんにちは!339PLANNING広報担当ライター・りこです。
今回は、こんちゃんのポッドキャスト『こんちゃんの本棚からひとつかみ』で紹介された一冊をご紹介します。
取り上げた本は、みうらじゅんさんの『ない仕事の作り方』。

『ない仕事の作り方』とはどんな本か

著者のみうらじゅんさんは、「マイブーム」「ゆるキャラ」という言葉を世に広めた、イラストレーター・文筆家です。
本書は、世の中にまだ「なかった仕事」をゼロから作り出してきたみうらさんが、その仕事術を惜しみなく語った一冊。
「センスやひらめきの話かな」と思って手に取ると、実はとても実践的で泥臭い内容が待っています。

「好きだから始める」より「買ったから好きになる」

この本の核心にあるのが「自分洗脳」という考え方です。
対象への興味を持つために、無理やりにでも自分を洗脳して好きになる。最初は変だと感じたものでも、すべて収集して見守り続けることで愛着が湧き、その熱量が周囲に伝わってブームになっていく。
「好きだから始める」ではなく、「やり続けることで好きになる」という順序の逆転が、この本の最も面白い視点だと感じました。
フリーランスとして仕事をしていると、クライアントから依頼される仕事がいつも自分の「好き」と一致するわけではありません。でも、課題を「どう面白がれるか」というスタンスを持つことで、仕事の質そのものが変わっていく。この自分洗脳の考え方は、その一つの答えかもしれません。

「一人電通」という泥臭い仕事術

もう一つ、この本の中で印象的なのが「一人電通」という言葉です。
自分が広めたいものに対して、企画・キャッチコピー・営業・接待まで、すべてを一人でこなしていく。ただ待っているのではなく、自ら動いて仕事を作り出していく姿勢のことです。
一見ユニークな表現に見えますが、中身は地道で泥臭い行動の積み重ねです。組織の中で新しい企画を通したい人にも、ひとりで仕事を作り出そうとしている人にも、同じように通じる話だと思います。

ひとり出版社の仕事と「面白がる力」

こんちゃんはラジオの中で、339PLANNINGのような規模でコンテンツ制作の仕事をする上で、クライアントや著者とともに課題を「どう面白がれるか」というスタンスが重要だと話していました。
この「面白がる力」は、才能ではなく訓練で身につくものだということを、この本は教えてくれます。
新しい仕事を作り出したい人や、今の仕事にもう一歩何かを加えたいフリーランスの方にとって、背中をそっと押してくれる一冊です。

書籍情報

タイトル:「ない仕事」の作り方 著者:みうらじゅん 出版社:文藝春秋 発売年:2015年
この本についてこんちゃんが詳しく語っているエピソードは、ポッドキャスト『こんちゃんの本棚からひとつかみ』でお聴きいただけます。ぜひコーヒーを一杯淹れてから、気軽に再生してみてください。
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