KDPで本を出すには?企画書から入稿までの流れを5ステップで解説

 
こんにちは。339PLANNINGのこんちゃん(今野正輝)です。
「本を出したいけれど、何から手をつければいいのかわからない」というご相談を、よくいただきます。
339BOOKSでは、AmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)という仕組みを使って本を作っています。KDPというと「手軽に出せる」というイメージを持たれることが多いのですが、工程が少ないわけではありません。企画書、執筆、デザイン・組版、校正、そして入稿。この5つのステップを踏むのは、商業出版でもKDPでも変わらないんです。
今回は、これから本を出したいと考えている方に向けて、企画書から入稿までの流れを、実際の工程に沿って書いてみようと思います。
 

本ができるまでの5つの工程と、かかる期間の目安

339BOOKSの場合、企画書を作り始めてから入稿までは、約半年から1年です。
一般的な商業出版だと、企画が通ってから発売まで最低でも8ヶ月、実際は1年から2年かかることもあると言われています。339BOOKSはKDPという仕組みを使っているので、そのぶん早く進められる。その理由は、5つ目のステップで説明します。
5つの工程は、この順番で進みます。
・企画書:「誰に、何を届けるか」を1枚にまとめる ・執筆:原稿を書き進める ・デザイン・組版:原稿を本の形に整える ・校正:表記や内容を整える ・登録・入稿:KDPにアップロードし、審査を受ける
この中で一番時間がかかるのが、最初の「企画書」です。ここから、それぞれの工程を詳しく見ていきます。
 

ステップ1 企画書:「誰に、何を届けるか」を1枚にまとめる

企画書は、コンセプト、届けたい相手、既刊との違い、いつ発売してどう売るか、といったことを固めていく作業です。
本作りの入り口には、大きく2つのパターンがあります。著者が企画書や原稿を持ち込み、編集会議を通るかどうかで数ヶ月かかるパターン。そして、出版社側から著者に企画を持ちかけ、執筆を依頼するパターンです。339BOOKSも編集会議は行っていますが、著者への依頼から始まることが多いのが特徴です。
企画書は、進め方に迷ったときに必ず立ち戻る場所になります。著者も、デザイナーも、校正者も、同じ企画書を見ながら進めるので、チームが迷わないために欠かせないものなんですよね。
例えば『お箸で食べるスパイスごはん』という本は、著者の渡邊真澄さんが開催していたランチイベントでスパイス料理をいただいたことがきっかけでした。「これを本にしませんか」とお声がけし、「スパイス×一汁一菜」というコンセプトをどう表現し、どう届けるかを企画書の段階で詰めていきました。
 

ステップ2 執筆:企画書とのズレを直しながら進める

執筆の進み方やペースは、著者によって大きく変わります。ただ、書いているうちに「どう書きたいか」でブレが出てくることは、ほとんどの著者さんに起こります。
そのときに立ち戻るのが、やはり企画書です。「今こういう方向で進んでますね」「ちょっとズレてきたので戻しましょうか」と、企画書をもとに確認しながら進めます。書いている中で著者さん自身が気づいたことを盛り込むこともありますが、それが企画書の方向性と合っているかを、いつも気にしながら見ています。
 

ステップ3 デザイン・組版:原稿を「本の形」にする

デザインと組版は、本の紙面を作る工程です。中面の組版は読みやすさに直結します。企画書で決めた抽象的なコンセプトを、ここで立体にしていくイメージです。
339BOOKSも出版を始めた頃は、私自身がInDesignで組版をしていました。今は一緒にやってくれているデザイナーさんと判断しながら進めています。
 

ステップ4 校正:企画書の方向性と照らし合わせて整える

校正は誤字脱字のイメージを持たれがちですが、実際はもっと奥が深い工程です。
その手前にある「編集」は、著者が作った原稿の核を、読者に届く形に整えていく作業。校正は、その形が本のルールや文章のルール、そして企画書で決めた方向性と合っているかを見ていく作業です。表記ゆれや誤字脱字はもちろん、前後の矛盾がないか、言い回しとして正しくても本としてはどうか、というところまで確認します。
著者、編集者、校正者、私、それぞれが意見を出し合いながら進める工程です。
 

ステップ5 KDP登録・入稿:Web上で完結する、KDPならではのスピード感

最後が登録・入稿です。ここが一般的な出版社とKDPで一番違う部分だと思います。
一般的な印刷所の場合、原稿と表紙の最終稿を入稿してから、印刷期間を待つという流れになります。KDPの場合は、Web上で原稿と表紙をアップロードする形です。画面上ではチェックしきれない部分もあるので、試し刷りをして色を調整する工程も入ります。
入稿してからの審査は、339BOOKSの実感で3〜4日程度。一般的な印刷所では入稿から1ヶ月かかることもあるので、このスピード感はKDPならではだと感じています。
 

これからKDPで本を出したい方へ

企画書、執筆、デザイン・組版、校正、登録・入稿。この5つの工程は、KDPでも商業出版でも変わりません。ただKDPは、最後の入稿の仕組みでスピードを出しやすい形になっています。
339BOOKSでは、企画がまだ固まっていない段階からのご相談も受けています。「何から始めればいいかわからない」という状態でも大丈夫です。気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
 
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