「おもしろがる」を仕事にすると、人も仕事もつながっていくーカジュアルな深掘り出版記念イベントレポ

 
こんにちは。339PLANNING スタッフのたかまるです。
今回は、2025年1月19日に開催された「カジュアルな深掘りーただ語る+vol.1 出版記念イベント」のレポートをお届けします。

第1部/対談

今回は「カジュアルな深掘りーただ語る+vol.1」の発売記念イベントのため、対談内容も著作に沿って「働き方と価値観」についてがメインとなりました。
会場オーナーのビートルビル金子さんの言葉がぐいぐいとこんちゃんの価値観を深掘っていきます。最初のキーワードは「おもしろいことからのスタート」。場所も人もお仕事も、こんちゃんにとっては「おもしろい」から始まっていくそうです。

魅力を発掘してもらうために、こんちゃんに相談する

金子さん:こんちゃんのところに依頼に来るのはどんな人?
こんちゃん:入口はPRとか集客の相談ですね。ただ、話していくと結局は事業とかサービスで大切にしている価値観を言語化したいっていう方が多いと思います。
PRや集客の相談と聞いて、最初は単なるマーケティング手法やテクニックの提供依頼のように感じました。しかし、しっかりとヒアリングを重ねることで、依頼主が大切にしている価値観を言葉にすることができ、本質に寄り添った出版たマーケティングのプランニングへとつながるのですね。
表面的ではなく、魅力を深く掘り下げるテクニックが知りたくなりました。

神奈川県から愛媛県に移住して見えた価値観

金子さん:生まれ育った横浜から、未知の土地「愛媛」に移住したじゃない?
こんちゃん:しましたね〜。2020年、まさにコロナ禍で。
当時はもう勢いというか、仕事も家も2週間で決まってそういう流れなんだなって思えたんです。
だからこそ移住者の知り合いがいない土地にも関わらず、地元の方とも仕事をして暮らしていけた。
その時、住む場所によって価値観の優先度も変わってくるっていうことに、ふと気づいて。だから横浜というローカル(地元)を離れることで逆にローカルを大切にしようと思えたんですよね。
自分の興味とか好奇心とか価値観みたいなものをどんどんふくらますきっかけ、この本の中でも人それぞれにそういう瞬間があるんだな〜って思う。
 
時期的になかなかに厳しい環境下での移住だったのではと想像します。でもそれだけの覚悟と、何事にも「面白がる」姿勢が愛媛での生活を支え、今のこんちゃんを作っているのかもしれません。著書の中で、5人それぞれの転機となる瞬間にズバッと問いかけているのはきっとその視点があったからこそなのでしょう。

おもしろい仲間と仕事をする

金子さん:こんちゃんのチームの人はどうやって知り合ったりつながったりしてるの?
こんちゃん:イベントで会って一緒にお仕事する方もいますし、SNSやオンラインサロンで出会った方もいますね。
金子さん:でも、それって仕事ありきじゃないってことだよね?
こんちゃん:そうですね。なんか一緒にやってたり、話していく中でおもしろいとか、一緒にお仕事できたらいいなみたいな形でつながっていくことが多いですね。
これまで、こんちゃんは旅行中に出会った方々のご縁で愛媛へ移住したり、noteの記事を読んだ方から、仕事の依頼をいただくという事があったそうです。そして、そういう出会いの中から今のチームのメンバーさんとも出会っています。
さらに、ランチイベントにこんちゃんが参加者として参加したことがきっかけとなりレシピ本を出版し、そこから新たな活動が広がったという方もいます。
339PLANNNINGで出版している本の著者さんのような世代も仕事も考え方も違う人たちと関係を築けているのは、きっとこの「おもしろい」をこんちゃん自身がとても大切にしているからなのだろうと感じました。
上下関係があり、社内での規則を守る、ひたすら嫌なことも耐えて仕事する。といった「会社に属する働き方」のイメージが強い私にとっては、頭をガーンと殴られたような気持ちでした。
また対談の中で出てきた「5年後も10年後も今とあまり考え方は変わらないと思う」というこんちゃんの言葉は、うらやましいなと感じました。
流行も暮らしも移り変わりが激しい現代において、しっかりとした価値観を持っているからこそ、たくさんの人がこんちゃんの周りに集まり会社を続けていけるのではないか。ふとそう思いました。

第2部/ワークショップ

第1部とは異なり、参加者が1つの大きなテーブルに面して座り、お互いの表情が見える形での着席となりました。
上は70代から若手は30代と様々な世代の7名。フリーランス・会社経営など、自分の事業をどう広げていくか考えている方が多かったようです。
こんちゃんがファシリテーターとなってスタートし、今回のテーマは自分の価値観(大切にしていたこと、いること)を語っていく時間。
私も参加者としてワークショップに参加させていただきました。

ワークショップの流れ

価値観を表す言葉(知性、自律、忍耐力など)が書かれたカードが4枚配られます。
次に、手札と、カードの山から引いたカードを比べ、過去、現在、未来について自分の価値観に近いカードを直感で選択していくというものでした。
まずは「過去」について、一人1分ほどの持ち時間でそれぞれの発表の順番が回っていきます。
その後、「現在」〜「未来」とつづき、最後に自分の大切な価値観を一文にまとめることになりました。
私も参加したのですが、シンプルにズバッとカードを選んだ理由を説明する人、そのカードを選んだ理由・今までの経歴などをていねいに話す人など、話し方も様々でとても興味深く感じました。
私は今回のようなワークショップに参加するのははじめてでした、
この場の雰囲気で共通していたことは、質問する際にも相手を否定することはなく、自分と違った意見でも相手を知ろうとする姿勢の方が多かったということです。
全員が初対面にもかかわらず、過去の経験や現在の気持ちを思いのほか素直に、正直に発言できたことは自分自身とても驚きました。
他の参加者も同様に家族との関係や普段の暮らしなど、正直に話ながらお互いの価値観を言葉にしていくという時間は、とても新鮮な体験でした。
ちなみに私が選んだカードの言葉は、過去は公平性、現在は挑戦、未来はフォロワーシップでした。
価値観を言葉にする、さらに一文にまとめるということはこれからも定期的にやっていこうと思います。
 
 
イベント後は参加者のみなさんと打ち上げを行いました。

イベント運営の地図とコンパス

今回のイベントでとても役に立ったものは「台本」「香盤表」でした。
> 台本とは、映画や演劇のセリフや動作を記した文書で、物語の流れを示すもの > 香盤表とは、撮影スケジュールや各シーンの詳細をまとめた表で、撮影の進行を管理するもの
どちらも似ていますが、 台本は主に脚本家や俳優が使用する物語の内容を記述するもの、香盤表は制作スタッフが利用する撮影の具体的なスケジュールを示すものです。
台本と香盤表があることで、プログラムの流れやスタッフとしての役割がはっきりとして、当日の運営状況を把握しやすくなりました。

小さなことの積み重ねでイベントはできてる

当日は会場に到着すると、まずやカメラやマイクのセッティングに取りかかります。
・こんちゃん持参の音声録音用マイクの設置と調整(高さ20センチくらい?よく音を拾えそう...)
・私が持参した対談撮影用のiPhoneを設置
対談用のソファーが映るよう、高さ120センチほどの位置に三脚で固定していきます。
入口脇の受付テーブルには出席者リスト、胸に張る名札シール、ノベルティーのコースターなどを用意して、参加者のみなさまの到着を待つばかり。
途中、金子さんが淹れてくれた温かいコーヒーは、緊張で乾いた喉をうるおしてくれました。お気遣いに感謝です。
イベント開始直前に、もう一度、カメラの画角を確認したところ、参加者さんと登壇者が被っていたので、三脚の位置を修正するなんてこともありました。やっぱり最後まで確認するって大事だなと実感しました。
小さな準備を積み重ねてこの出版記念イベントを無事に開催することができて、参加者のみなさまの笑顔を見れてホッとしました。
改めて今回の「カジュアルな深掘りーただ語る+vol.1」出版記念イベントにご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました!
339PLANNINGでは毎月のトークイベントなど、これからも「おもしろいスタート」を踏み出せるようなイベントを企画しています。
ぜひみなさまとお会いできることを楽しみにしています!

カジュアルな深掘りーただ語る+発売中

今回のイベント開催につながった「カジュアルな深掘りーただ語る+vol.1」は、年齢、お仕事内容も全く異なる5名の方との対談を1冊の本にまとめたものです。
  • 矢野真美さん(筆文字デザイナー)
  • 村田真梨子さん(ちゃんまりコーラオーナー)
  • 渡邊真澄さん(スパイス料理愛好家)
  • Mei Murakamiさん(看護師、「DaizuCoffee/yoi」オーナー)
  • ナースあさみさん(看護師、保健師)
働くことへの価値観、転機となったきっかけが対談方式で語られることによって、自分ごとに置き換えて想像しやすくなっている本です。
興味がある方はぜひこちらのリンクから詳しく見てみてください。
 

2月18日カジュアルな深堀りーただ語る+参加者募集中

 
 
なお、イベント「カジュアルな深掘りーただ語る+」は毎月開催しています。次回は2月18日(火)19時から20時、今回と同じビートルビルにて行います。
テーマ:「人と事業をつなぐ仕事」
ゲスト:大野彩加 (おおのあやか)さん/採用フリーランス
大野彩加さんは現在、個人事業主として企業の採用支援や業務構築支援、組織構築支援などで幅広く活躍されています。
人と事業をつなぐ仕事について、大野彩加さんのご経験をもとに深掘りしていきます。
仕事終わりに気軽に集まり、リラックスして参加できるトークイベントです。
ぜひお気軽にご参加ください。